《禁弾「カタディオプトリック」》

No.445 Spell <第六弾
NODE(2)/COST(1) 術者:フランドール・スカーレット
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符

【世界呪符】

(自動α):
 〔あなた、あなたのデッキ、あなたの手札、あなたの冥界のいずれか〕が相手プレイヤーのカードの効果の対象となった場合、〔このカード〕を破棄しても良い。破棄した場合、その効果を無効とし、破棄する。

catadioptricはcatoptricとdioptricの合成語で反射屈折光学を意味する。

Illustration:市緒

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フランドール・スカーレットのスペルカード
事前に場に出しておくことで、火力からハンデスまでありとあらゆる効果に保険をかけておくことが出来る世界呪符

効果範囲の関係上、「アンチカードに対するアンチカード」として働く場面が見られる。
例えば秘密結社に対しての無縁塚を無効にし無事秘密結社を通したり、八雲 藍/5弾自動効果を無効化し(この場合相手プレイヤーも手札公開や破棄は行わないが)、藍を破棄しつつカウンターカードを守ったり。特に近年では冥界利用を頻繁に行うデッキが複数登場しているので、このカードをサイドボードに入れて相手の冥界利用対策カードを対策するというのはよく見られる光景である。


また、非常に厄介なスペルカードである禁忌『フォービドゥンフルーツ』に対しても効果的。

ただし閉ざされた瞳と違いスペルカードであり世界呪符であるため、相手の急な動きには対処できない。解呪破壊工作などで除去するタイミングも存在するため、確実性には欠けるかもしれない。

それでも、維持コストが存在せず、対象になった場合に「無効&破棄」のする/しないを選べるため、より危険な効果に備えて温存しておくことが可能など、カード自体の使いやすさは悪いものではない。
なにより、無効化効果が、(自動α)というのが強み。干渉では割り込めない各種自動効果をこれだけ幅広く無力化できるカードは他に類を見ない。

処理がややこしく初心者泣かせのかーどである。このカードを使うのであれば(自動)の項はきっちりと把握しておこう。

  • 「~が対象になった場合」が条件であるため、「対象になっていない状態」から「対象になっている状態」に切り替わるタイミングでのみ、カタディオプトリックの(自動α)は発生する。何らかの効果で手札などが対象になっているときにカタディを後出ししても、自動αは使えない。
  • 無効にしているのは「カードのプレイ」ではなく「効果」である。また、カードは対象にとっていない。
    • 「プレイは無効にできない」カードに対しても有効。
    • そのカードに「対象にならない」効果が適用されていても効果は無効にできるし、破棄できる。
  • あなた、あなたのデッキ、あなたの手札、あなたの冥界などに「対象にならない」効果が適用されている場合、それはそもそも対象になることがない。このため、通常ならばそれらを対象にしている効果が発生したり、カードがプレイされても、このカードの自動効果を解決することは出来ない。
  • 術者のフランドールらしくない防御的なスペルカードだが、一応「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」の通りあらゆる種類のカードを破棄する事は出来る。ようは「防御は最大の攻撃」という事である。
  • 2011/03/13にエラッタが適用され、このカードを破棄するタイミングがカード効果無効の前になった。
  • 特に記述がないため、カタディオプトリックは「戦術」や「特殊効果」を無効にすることはできない。


公式Q&Aより

  • Q066.「その後」、「その場合」以降に対象や目標を指定する効果の場合、どのタイミングで指定しますか?
  • A066.「その後」「その場合」以降に書かれていた場合でも、通常どおり指定します。つまり、対象の場合、その効果の解決開始時に指定します。目標の場合はプレイ時にしています。

  • Q121.No.445 禁弾「カタディオプトリック」で、「Aその後B」のBの時点でNo.445 禁弾「カタディオプトリック」のプレイヤーが対象になる場合、Bだけが無効になるのですか?
  • A121.Bが対象を指定する場合は、Aが既に解決されてしまっているのでB以降の効果だけが無効になります。遡ってAが無効になる事はありません。Bが目標の場合は目標として指定した時点で無効に出来るため、全ての効果が無効になります。
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      • 対戦相手が月の間諜をプレイし、その効果を(自動α)で無効化した場合、Aの効果も無効になる為、対戦相手が手札を破棄する必要もなくなる。
      • 対戦相手が日符『ロイヤルフレア』をプレイし、解決を開始した場合は、「その後」以降の部分で初めて"あなた"は対象になるため、ここで初めて効果を無効にする。対戦相手は手札を破棄する必要がある。正確には既に破棄した後であるが。

  • Q122.No.445 禁弾「カタディオプトリック」で、「プレイを無効にされない」効果を持つカードによってプレイヤーが対象になる場合、その効果は無効に出来ませんか?
  • A122.いいえ、無効になります。プレイそのものは無効にされませんが、効果の解決に入った時点でプレイヤーが対象になった場合は効果が無効にされ、解決に失敗します。
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      • 「プレイを無効にされない」とは作戦阻止などで「プレイ自体を無かったことにされることはない」という効果。「カードの効果そのものを無効にする」ことは可能であるということ。また、「プレイを無効」にした場合は全てのテキストが解決されないが、カタディオプトリックで「効果を無効」にする場合、テキストの一部は実行される可能性がある。このように二つの効果には差異がある。

  • Q123.「効果を無効とし、破棄する」という効果で、場のキャラクターから発生した効果を無効とした場合、そのキャラクターは破棄されますか?
  • A123.はい、破棄されます。キャラクターや世界呪符等であっても、その効果によって無効にされた場合は破棄されます。

  • Q136.No.445 禁弾「カタディオプトリック」で(自動α)効果を無効にする場合、どのタイミングで無効にしますか?
  • A136.(自動α)の適用タイミングによって異なります。

    1.常に適用される効果(例:No.318 霧雨 魔理沙)
    予めNo.445 禁弾「カタディオプトリック」が場に出ている場合に限り、(自動α)が有効になった時点でのみ効果を適用するかどうかを選択出来ます。
    仮に適用しない事を選択した場合、以後は効果を適用する事は出来ません。
    例の場合、既にNo.445 禁弾「カタディオプトリック」が場に出ており、後から残りNo.318 霧雨 魔理沙が場に出た時に、No.318 霧雨 魔理沙の効果を無効にするかどうかを選択します。この時に無効にしなかった場合、以降はNo.318 霧雨 魔理沙の効果をこのNo.445 禁弾「カタディオプトリック」によって無効にする事は出来ません。

    2.特定の条件・タイミングを満たした場合に適用される効果(例:、No.442 天呪「アポロ13」)
    (自動α)が適用される条件を満たした場合、効果が解決される前に無効にするかどうかを選択します。無効にしなかった場合、例えば効果の解決途中に無効にする事は出来ません。
    例の場合、冥界のカードを手札に戻した時点で、No.442 天呪「アポロ13」の効果を無効にするかどうかを選択します。無効にしなかった場合、No.442 天呪「アポロ13」の効果は全て解決されます。
    • コメント
      • カタディオプトリックの(自動α)が「~対象になった場合」という記述であるのがポイント。すなわち、「対象になっていない状態」から「対象になっている状態」に切り替わるタイミングでのみ、カタディオプトリックの(自動α)は発生する
      • 例1「常に適用される効果」については、まず、すでに手札などが何らかの「常に適用される効果」の「対象になっている」ときに後からカタディオプトリックを出してもカタディオプトリックの(自動α)は発生しない。
        次に、カタディオプトリックが先に場に出ているケースでも、「常に適用される効果」が有効になった時点(=「対象になっていない状態」から「対象になっている状態」に切り替わるタイミング)でのみカタディオプトリックの(自動α)が発生するので、そこで無効にしなければ「対象になっている」状態となり、以降はこのカタディでの無効化はできないということである。
      • 例2「特定の条件・タイミングを満たした場合に適用される効果」については、それらの効果は条件・タイミングが満たされたそのときに「対象をとっていない状態」から「対象をとっている状態」に切り替わるため、カタディオプトリックの(自動α)は、条件・タイミングを満たしたその瞬間に発生し、そこで無効にしなければ「対象になっている」状態となり、以降はこのカタディでの無効化はできないということである。


  • Q138.複数の効果から1つを選んで解決する(または自動的に選ばれる)効果で、相手プレイヤーを対象としない効果を選んだ時、選ばなかった他の効果に相手プレイヤーを対象にする効果があった場合、No.445 禁弾「カタディオプトリック」の効果でその効果を無効にする事は出来ますか?
  • A138.いいえ、出来ません。選ばれなかった効果は一切対象をとりません。
    • コメント
      • 例えば紅い飼い主は第2効果で〔相手プレイヤー1人〕を対象にとっているが、第1効果が選択された場合はカタディオプトリックで無効化することは出来ない。

  • Q139.対象であるかどうかはどこで判断しますか?
  • A139.テキスト中の〔 〕で括られている部分が対象です。〔 〕で括られていない部分で他の情報を参照する場合でも、それは対象ではありません。

  • Q153.相手のカードの効果が全てのプレイヤー(や手札など)を対象とする場合、No.445 禁弾「カタディオプトリック」の効果を適用することは出来ますか?
  • A153.はい、出来ます。

  • Q163. 「スペルカードの効果の対象にならない」効果を受けている「貫通」を持つキャラクターで攻撃をし、相手キャラクターが防御しました。戦闘の解決時、相手がNo.445 禁弾「カタディオプトリック」の自動効果を適用する場合、攻撃を行ったキャラクターは破棄されますか?
  • A163.No.445 禁弾「カタディオプトリック」では貫通を無効にすることはできません。
    ただし、No.445 禁弾「カタディオプトリック」で無効にできる効果を使用した場合、No.445 禁弾「カタディオプトリック」自身はキャラクターを対象としないため、そのキャラクターを破棄することは出来ます。
    • コメント
      • ルールリファレンスが改訂され、貫通を無効化できなくなり挙動が変化した。

  • QA-242.「待機中の効果」が解決され、その効果を発生させたカードが既に冥界に置かれている場合、No.445 禁弾「カタディオプトリック」で無効とすることは出来ますか?
  • A.はい、出来ます。


関連



カタディオプトリックによって破棄できるカード一覧

※破棄出来るキャラクターカード(第十三弾現在)

※破棄出来るスペルカード(第十三弾現在)

※破棄出来るコマンドカード(第十三弾現在)


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最終更新:2014年03月25日 18:14